河の流れは絶えず~和泉編~
「いいんですか?佐藤さんも忙しいんじゃないですか?」

言葉とは裏腹な彼女の気持ちが伝わってくる。

「大丈夫だってば。気にしないでいいよ。明日も会おう。」

そう言いながら掴んだ手を強く握った。安心させたかった。

すると、ふっと彼女の方で気持ちが緩んだ。

「、、、はい。明日もよろしくお願いします。」

そう言ってくれた。

「よっしゃ、さあ、帰ろう。家の近くまで送るよ。もう暗くなってきているから。」

そう言って、彼女の手を引いて立たせようとした途端、よろけた彼女を思わす抱きとめてしまった。

「おっと。」

「!あ、、、。」
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