わたしの居場所〜もうひとりの居場所〜
やっぱり嫌われてる?
あるいは別の相手が…

でも、いまそれは関係ない。
大切なのは自分の気持ちを伝えること。

自然と言葉が出てきた。

おれは三年間ずっとちせが好きだった。

ちせは驚いた表情を見せた。
そして、少しして小声で言った。

なんでいきなり…?

明らかに戸惑っている。

言えるときに言わないと…
おれは、もう後悔したくないんだ。


ちせはしばらく下を向いたままだった。

顔を上げたとき、彼女の顔に…
何か光が反射して目に差しこんだ。

もしかして、涙?

それから、彼女の手が伸びてきて…

あなたと一緒にいたい、です。

そう言ってくれた。
< 11 / 24 >

この作品をシェア

pagetop