わたしの居場所〜もうひとりの居場所〜
肆
おれは医師との約束通り、
二週間後に入院した。
学校には親の仕事による転勤のため、
引越す、となっていた。
ちせには…
何も言わなかった。
いや言えなかった。
入院と同時に…
彼女のアドレスも電話番号も拒否にした。
連絡を期待する自分がいた。
弱い自分。
情けない自分。
一緒に過ごした記憶がよみがえる。
目が見えないことを頑張って隠した。
でも、ちせは楽しんでいたのか、
いつも不安だった。
二週間後に入院した。
学校には親の仕事による転勤のため、
引越す、となっていた。
ちせには…
何も言わなかった。
いや言えなかった。
入院と同時に…
彼女のアドレスも電話番号も拒否にした。
連絡を期待する自分がいた。
弱い自分。
情けない自分。
一緒に過ごした記憶がよみがえる。
目が見えないことを頑張って隠した。
でも、ちせは楽しんでいたのか、
いつも不安だった。