LoVe LeTtEr




5月の風が爽やかで、

柔らかい木漏れ日の中、欠伸を1つ、した。




…やっぱり、あなたの隣が1番…、

落ち着く。




隣の あなたは、私の肩に

頭を預けて眠っている。


あなたが眠っている この時間が、好き。


どれだけ あなたの顔を見ていても、気付かれないから。




私と あなたの間の、埋めようのない隙間は、

この時間だけ、溶けて1つに なる。








「ん…あ~、よく寝たぁ」




暫くして目覚めた あなたは、

コキコキと肩を ならして、言った。


どうして ここに居るのか思い出せない みたいで、

きょろきょろ と 辺りを見回して。


最後に私を見つけると、微笑った。






「…おはよ 笑」






…私は、いつも最後。


あなたは最初に"誰か"を探す。


それから思い出したように、私に視線を向けるの。


でも、それで いい。




あなたの側に居て、

あなたと同じ景色を見て、

あなたの弱さを支えて、


…それが私の、存在理由だから。





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