蕾~桜の木の下で~
唯はどこまでも走ってゆく。
それはどこか、楽しそうにも一瞬見えた。
途中で朝倉先輩のクラスを通ったのに、見向きもせずに。
そしてたどり着いた先は、「屋上」と書かれた扉の前。
「じゃ、見張りお願い。」
「えぇ?」
階段を2段とばしであがる。
唯は失恋から、少しずるくなったのかもしれない。
だってその証拠に...俺の鼓動は少しも変わらず、動き続けているのだから。
それはどこか、楽しそうにも一瞬見えた。
途中で朝倉先輩のクラスを通ったのに、見向きもせずに。
そしてたどり着いた先は、「屋上」と書かれた扉の前。
「じゃ、見張りお願い。」
「えぇ?」
階段を2段とばしであがる。
唯は失恋から、少しずるくなったのかもしれない。
だってその証拠に...俺の鼓動は少しも変わらず、動き続けているのだから。