蕾~桜の木の下で~
俺の家から数十秒で着く所に住んでいる浩介には、1人の姉がいる。
綺麗なお姉さんの影響でか浩介には今まで彼女がいたことがない。

...まぁ、中3なんだから彼女いない歴=年齢でもおかしくないんだけど。
大体、今の世の中が進みすぎなんだよ!!
まだ成長もしてないうちからチュッチュしてんじゃねぇよ!!

「...彼方?」

「え?」

「どしたのお前、さっきから長い時間黙って。
もしや俺の説得に聞き惚れた?
いやー、それほどでも...」

すいません読者さん。
話題がそれました。

でも俺の「リア充爆発しろー!!」て気持ちは伝わったかなと。


一番近くにいた浩介は、結果的に俺の恋愛にとって一番の理解者となった。

幼馴染だけに容赦がなくて、いつも意見のぶつかり合いだけど潔くて男前だ。

なんだかんだ言って、尊敬している。

「...まぁ、聞き惚れなかったワケでもない。」

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