蕾~桜の木の下で~
「な?最初から素直に言えばいいんだよ。
 お前も一目惚れしたワケじゃないんだろ?
 
俺が思うに一目惚れだと思うけど...」

「おいっ!!」

「慌てなくても最初から解ってっけどな。
ま、それは置いといたとしても

その子に彼氏らしい奴はいないんだろ?
焦んなくったって大丈夫だよ。

お前には魅力あるんだから。」

「...そですかね隊長。」

「...ぷっ、いつから隊長になったんだよ。

でもま、そうだな。隊長の俺が保証する!!」

「ありがとうございます隊長!!
 
では私はこれから一生懸命頑張らせていただきます!!」

「うむ!!」

俺もバカだったなぁと思う。

でもあの時の浩介の言葉は、
今でも俺の心をしっかり支えている。


浩介と別れて家に着いて、その日は早く支度をしてベットに入った。

だって、早く寝たら早く明日が来るような気がして。

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