蕾~桜の木の下で~
変わらないのに、馬鹿だよな。
(なんでこんなに浮かれてんだろうな)って自分でも思ったけど、
やっぱり好きだったからだと思う。
昔から楽しみにしているものがあるとよく眠れなくて、
今日も眠れないかと思ってたけど、
緊張のせいか、俺はふとんに入ってすぐ眠りに落ちていたー。
*そして次の日*
「かなくん、おはよう!!
これから、よろしくね。」
「...えっ!?」
いきなり唯から話し掛けられるなんて思わなかった。
彼女は昨日の様子から見て男慣れなんてしてなさそうだし、夢だと思った。
唯は間近に見るとさらに可愛いくて、
一瞬思考回が止まりかけた。
...よろしくって何のよろしく?
まさか彼氏としてよろしくしてくださいのよろしく?
いやいやそれはさすがに違うよなぁ。
ってそんな場合じゃなくて!!
どう見ても頭に?マークが浮かんでいる
彼女を見ていると、
「...フッ」
思わず笑ってしまった。
表情が顔に出やすい子なんだろうなって。
「...え?」