4*1133322〜ダイスキ〜
一瞬
私の幸せが音をたててくずれたのはいつか、はっきりと覚えている。
築き上げた今までのものが、一瞬にして崩れたのを覚えている。
あれは、確かとっても寒いあの日。
いつものように、三人並んで歩いていた。
いつも帰る道だから。油断していたんだと思う。
雪が少しだけ降り積もって、地面がツルツルしていて、スケートのふりをして遊んでいた。
目の前からくるボロイ車に三人で指をさして笑っていた。