妖(あやかし)狩り・参~恋吹雪~
実際、以前に左馬頭(さまのかみ)の職にある貴族に押し倒されたときは、脇息で殴りつけている。
そはや丸は、顔を上げて少し身体を離した。
「俺だって男だ。あのおっさんよりも、随分酷いことしてるぜ。何で俺には何もしない?」
「そ、それは・・・・・・」
「これが右丸だとしても、お前は何もしないのか?」
「・・・・・・」
混乱する呉羽を見つめるそはや丸の瞳に、再び邪悪な火が灯る。
びく、と呉羽の身体が震えた。
「だから、お前の気持ちがわからんと言うんだ。右丸のことも俺と同じように想っているなら、いっそのこと、ここでお前を滅して、完全に俺だけのものとしてやる。他の男を見るお前など、見たくはないからな」
ぶわ、と妖気が高まり、青白い光が部屋を満たす。
圧力で、部屋の隅で小さくなっていた烏丸は、壁に叩き付けられ、気を失った。
そはや丸は、顔を上げて少し身体を離した。
「俺だって男だ。あのおっさんよりも、随分酷いことしてるぜ。何で俺には何もしない?」
「そ、それは・・・・・・」
「これが右丸だとしても、お前は何もしないのか?」
「・・・・・・」
混乱する呉羽を見つめるそはや丸の瞳に、再び邪悪な火が灯る。
びく、と呉羽の身体が震えた。
「だから、お前の気持ちがわからんと言うんだ。右丸のことも俺と同じように想っているなら、いっそのこと、ここでお前を滅して、完全に俺だけのものとしてやる。他の男を見るお前など、見たくはないからな」
ぶわ、と妖気が高まり、青白い光が部屋を満たす。
圧力で、部屋の隅で小さくなっていた烏丸は、壁に叩き付けられ、気を失った。