妖(あやかし)狩り・参~恋吹雪~
第八章
それから数日後。
呉羽の屋敷に、右丸がやって来た。
烏丸は相変わらず嬉しそうに、早速右丸の元へと飛んでいく。
「右丸っ。おいらね、もう全然普通に飛べるようになったのよっ」
きゃきゃきゃ、とじゃれる烏丸に、右丸も笑顔を返す。
「そっか。それは良かった。じゃあ、もうすぐ山に帰るのかい?」
「ん~、おいら、ここにいたいなぁ。だってお姉さんは、お母さんだし」
「え?」
「お姉さんが、おいらを右丸から引っ張り出したわけじゃない。まぁ実際引っ張り出したのは、そはや丸だけど。でもお姉さんの命令だったわけでしょ。だからなの」
「??」
「あのね、お姉さんがお母さんで、お父さんは・・・・・・」
にこにことお話ししていた烏丸は、危うくここで我に返った。
烏丸は右丸のことも慕っている。
下手にぺらぺら喋っていては、右丸を傷つけかねない。
「えええっと、そうそう。そういえば、右丸、今日はどうしたの? 一人?」
強引に話題を変えながら、烏丸は右丸を屋敷内へと誘った。
呉羽の屋敷に、右丸がやって来た。
烏丸は相変わらず嬉しそうに、早速右丸の元へと飛んでいく。
「右丸っ。おいらね、もう全然普通に飛べるようになったのよっ」
きゃきゃきゃ、とじゃれる烏丸に、右丸も笑顔を返す。
「そっか。それは良かった。じゃあ、もうすぐ山に帰るのかい?」
「ん~、おいら、ここにいたいなぁ。だってお姉さんは、お母さんだし」
「え?」
「お姉さんが、おいらを右丸から引っ張り出したわけじゃない。まぁ実際引っ張り出したのは、そはや丸だけど。でもお姉さんの命令だったわけでしょ。だからなの」
「??」
「あのね、お姉さんがお母さんで、お父さんは・・・・・・」
にこにことお話ししていた烏丸は、危うくここで我に返った。
烏丸は右丸のことも慕っている。
下手にぺらぺら喋っていては、右丸を傷つけかねない。
「えええっと、そうそう。そういえば、右丸、今日はどうしたの? 一人?」
強引に話題を変えながら、烏丸は右丸を屋敷内へと誘った。