妖(あやかし)狩り・参~恋吹雪~
「お前も、私を慕っていると言ったな。どうもそれは、烏丸が私を慕うのとは、また違うようだ。どういう風に相手を思うことを、慕うと言うんだ?」
「えっと・・・・・・」
矛先を自分に向けられ、右丸は赤くなりながら、もごもごと口ごもった。
「な、何というか・・・・・・。その、相手のことを大事に想うとか。ええっと、あの・・・・・・」
己の気持ちを、その『慕っている』相手に、事細かに説明するハメになり、右丸は言えば言うほど真っ赤になって、妙な汗をだらだら流す。
と、かたりと妻戸が開いた。
「相手の全てが欲しいと思うことさ」
肩に烏丸を乗せて、そはや丸が入ってきた。
「・・・・・・じゃ、お前は私を慕っている、ということか」
「そんな生易しいもんじゃない」
何でもないことのように、そはや丸は、しれっと言う。
右丸一人が、『え、何?』というように、そはや丸と呉羽を凝視した。
相変わらず、よくわからない、というように、呉羽はそはや丸の肩から烏丸を抱き取り、そはや丸は、ほたるの文に目を通す。
「えっと・・・・・・」
矛先を自分に向けられ、右丸は赤くなりながら、もごもごと口ごもった。
「な、何というか・・・・・・。その、相手のことを大事に想うとか。ええっと、あの・・・・・・」
己の気持ちを、その『慕っている』相手に、事細かに説明するハメになり、右丸は言えば言うほど真っ赤になって、妙な汗をだらだら流す。
と、かたりと妻戸が開いた。
「相手の全てが欲しいと思うことさ」
肩に烏丸を乗せて、そはや丸が入ってきた。
「・・・・・・じゃ、お前は私を慕っている、ということか」
「そんな生易しいもんじゃない」
何でもないことのように、そはや丸は、しれっと言う。
右丸一人が、『え、何?』というように、そはや丸と呉羽を凝視した。
相変わらず、よくわからない、というように、呉羽はそはや丸の肩から烏丸を抱き取り、そはや丸は、ほたるの文に目を通す。