妖(あやかし)狩り・参~恋吹雪~
「折角の上物が、駄目になっちまったな」
そはや丸が言ったとき、ばさばさと羽音が聞こえた。
烏丸が帰ってきたらしい。
が、そはや丸の顔が険しくなる。
「ただいま~。もう、そはや丸ぅ、帰ったんなら、灯籠に灯を入れてよぅ。おいらたちは良いけど、右丸は見えないじゃない~」
能天気な声と共に、烏丸が部屋に入ってくる。
そはや丸は振り返り様、その後ろに鋭い視線を向けた。
烏丸と共に、右丸が入ってきたのだ。
「何でお前がここにいる」
あまりに鋭い視線に、右丸は怯んだが、烏丸が火鉢から紙燭に灯を移しながら、またも能天気に口を挟んだ。
「ええ? だって、護符渡さないとじゃない~。まぁお姉さんは気を失ってたし、すぐには無理よって言ったんだけど、右丸が心配しちゃってさ~。お見舞いがてら・・・・・・」
よいしょ、と部屋の燭台に灯を入れ、烏丸は右丸を招き入れた。
そして、呉羽が目を開けているのに気づくや、ばさ、と彼女の元へと飛び込んで行く。
「お姉さん~、気がついた? 大丈夫?」
そはや丸が言ったとき、ばさばさと羽音が聞こえた。
烏丸が帰ってきたらしい。
が、そはや丸の顔が険しくなる。
「ただいま~。もう、そはや丸ぅ、帰ったんなら、灯籠に灯を入れてよぅ。おいらたちは良いけど、右丸は見えないじゃない~」
能天気な声と共に、烏丸が部屋に入ってくる。
そはや丸は振り返り様、その後ろに鋭い視線を向けた。
烏丸と共に、右丸が入ってきたのだ。
「何でお前がここにいる」
あまりに鋭い視線に、右丸は怯んだが、烏丸が火鉢から紙燭に灯を移しながら、またも能天気に口を挟んだ。
「ええ? だって、護符渡さないとじゃない~。まぁお姉さんは気を失ってたし、すぐには無理よって言ったんだけど、右丸が心配しちゃってさ~。お見舞いがてら・・・・・・」
よいしょ、と部屋の燭台に灯を入れ、烏丸は右丸を招き入れた。
そして、呉羽が目を開けているのに気づくや、ばさ、と彼女の元へと飛び込んで行く。
「お姉さん~、気がついた? 大丈夫?」