妖(あやかし)狩り・参~恋吹雪~
そはや丸は、片手で呉羽を支えたまま、空いた片手で呉羽が着ていた衣を掴むと、歯を立てて裂いた。
それを、呉羽の胸にあてがう。
「おい呉羽。ちょいと俺に掴まってな」
そはや丸が言うと、呉羽は素直に彼の首に手を回した。
腕を動かすと痛みが走るようで、呉羽は辛そうに顔を歪める。
そはや丸は手早く布を呉羽の胸に巻き付け、きつく縛った。
「よし。じゃ後は寝ておくことだな」
「・・・・・・待て」
寝かそうとしたそはや丸の肩を掴み、呉羽は相変わらず入ったところに立ち尽くしたままの右丸に顔を向けた。
「護符を取りに来たのだろう? ちょっと待っててくれ」
「あっ・・・・・・い、いえ。あの、そ、それよりも・・・・・・」
真っ赤になって、右丸は怪しく視線を彷徨わす。
胸は布に覆われたが、呉羽はまだ、かなり露わな姿だ。
色事になど、とんと免疫のない右丸は、目のやり場に困って、ただ全身の毛穴という毛穴から汗を噴き出していた。
そんな右丸を、そはや丸は、ちらりと眼を細めて眺めた。
それを、呉羽の胸にあてがう。
「おい呉羽。ちょいと俺に掴まってな」
そはや丸が言うと、呉羽は素直に彼の首に手を回した。
腕を動かすと痛みが走るようで、呉羽は辛そうに顔を歪める。
そはや丸は手早く布を呉羽の胸に巻き付け、きつく縛った。
「よし。じゃ後は寝ておくことだな」
「・・・・・・待て」
寝かそうとしたそはや丸の肩を掴み、呉羽は相変わらず入ったところに立ち尽くしたままの右丸に顔を向けた。
「護符を取りに来たのだろう? ちょっと待っててくれ」
「あっ・・・・・・い、いえ。あの、そ、それよりも・・・・・・」
真っ赤になって、右丸は怪しく視線を彷徨わす。
胸は布に覆われたが、呉羽はまだ、かなり露わな姿だ。
色事になど、とんと免疫のない右丸は、目のやり場に困って、ただ全身の毛穴という毛穴から汗を噴き出していた。
そんな右丸を、そはや丸は、ちらりと眼を細めて眺めた。