妖(あやかし)狩り・参~恋吹雪~
第十一章
「・・・・・・ん・・・・・・」
明るい日差しを感じ、呉羽は目を開けた。
ぼんやりしていると、不意に視界に、にゅっと烏丸が現れた。
「お姉さん、具合はどぅお~?」
「・・・・・・烏丸か」
相変わらずぼんやりと烏丸を見つめ、呉羽は、ふと己を包んでいるものを見た。
単と、衾と、着ていた着物。
あれ、と思い、少し身体を動かして、走った痛みに覚醒する。
「あっつぅ。そっか、怪我したんだったな。それにしても、衾は右丸が使ってたんじゃ」
言いながら、呉羽はやっと、己の状況を把握した。
胸に布は巻かれているが、あとは何も着ていない。
その己のすぐ横に、己を抱くように寄り添うのは・・・・・・。
「うっ右丸っ!!」
驚いたが、上体を起こそうとした途端、痛みと目眩に襲われる。
「うっ痛たた」
起き上がれないので、右丸の腕の中から逃げ出せない。
明るい日差しを感じ、呉羽は目を開けた。
ぼんやりしていると、不意に視界に、にゅっと烏丸が現れた。
「お姉さん、具合はどぅお~?」
「・・・・・・烏丸か」
相変わらずぼんやりと烏丸を見つめ、呉羽は、ふと己を包んでいるものを見た。
単と、衾と、着ていた着物。
あれ、と思い、少し身体を動かして、走った痛みに覚醒する。
「あっつぅ。そっか、怪我したんだったな。それにしても、衾は右丸が使ってたんじゃ」
言いながら、呉羽はやっと、己の状況を把握した。
胸に布は巻かれているが、あとは何も着ていない。
その己のすぐ横に、己を抱くように寄り添うのは・・・・・・。
「うっ右丸っ!!」
驚いたが、上体を起こそうとした途端、痛みと目眩に襲われる。
「うっ痛たた」
起き上がれないので、右丸の腕の中から逃げ出せない。