【コラボ】ブラック・メール


「はい、わかりました。当日まで、安城さんをサポートしつつ、不審人物に注意する、と。

ところで……岡崎さんは、いったいどういう……」



それを聞くと、心配しすぎと言われて、悔しそうにうつむいていたまりあの頬が、少しだけ赤く染まったような気がした。



「岡崎さんは、安城の婚約者で、警備会社勤務なの。

あまり物々しい警備は、お祝いの席には不似合いでしょう?

警察も、この程度では相手にしてくれないし。

でも彼ならSP並みの能力を持っているし、顔も良い!」


「なるほど!」



確かに、あまりごつくて怖い顔の男が祝いの席にずらりと並んでいたら、せっかくの結婚式が台無しだ。


だから猫の中でも、比較的優しい顔の自分が選ばれたというわけだ。


そして岡崎という男は、安城の身内。


式場の秘密を外部に漏らされる心配はない。うまい人選だ。


セッテは妙に納得した。


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