【コラボ】ブラック・メール
新婦をノーヴェとすりかえる。
セッテも瑛と同じ意見だった。
犯人が何か行動を起こすのは、人が集まる前……すなわち、式が始まる直前までだ。
それまで、洋子の居場所はセッテとノーヴェ、まりあと瑛だけが知っていることにする。
その部屋は、衣裳部屋だった。
まりあがその鍵を本番まで保管することになっていた。
しかし本番が始まるまでの間、洋子がいないことを不審に思う人がいるだろう。
親族や友人が声をかけていくのが普通だし。
そのために、ノーヴェはウェディングドレスを着用し、本来洋子がいるべき控え室のイスに座っていた。
誰かがきたら一言、「緊張しているから一人にしてほしい」そう言うだけの役目だったはずだった。
しかし彼女は、織田が置いていった爆発物に遭遇した。
薬品と市販のリモートスイッチを使った簡単な爆発物だったため、すぐにセッテに連絡。
セッテは慌てて、この部屋へ駆けつけた。
そこからノーヴェが指示するとおり、協力して慎重に爆発物を処理した。