【コラボ】ブラック・メール
「大丈夫だ、お前のせいじゃない。
お前は、よくやった」
「うわぁぁ……」
「大丈夫だ。俺はずっと、そばにいるから」
まりあの不安を感じて、瑛は何度も「大丈夫」を繰り返した。
愛情はいつまで続くかわからない。
それが冷めてしまった時、今まで伝えた「愛してる」も「絶対」も「大丈夫」も、嘘になってしまうかもしれない。
だけど、と瑛は思う。
彼女に対する自分の思いは存在し続けるだろう。
たとえお互いに、恋人から家族への愛へと、その姿を変えてしまっても。
「そばにいるから、大丈夫だ」
幸せなときも、辛いときもそばにいよう。
喧嘩をすることも、すれ違いもあるだろう。
でも、きっと……
「大丈夫だ」
瑛は自分に言い聞かせるように言うと、まりあを優しく抱きしめた。