手紙から始まった恋 <<==短編==>>
「こ、こんに…じゃなくてっ、おはようご、ございます!」


 私の家にくるのは早瀬にとって今日がはじめて。

 はじめてでいきなりお父さんに会うのは厳しいかな…?


 でも、お父さん怖くないから…大丈夫だよね?



「あぁ。君が早瀬君か。娘から話はきいているよ。ずいぶんとかっこい…「お父さんっ!」



 言わなくていいことをペラペラと…!


 早瀬の方をむくと、さっきまでの緊張して引きつった笑顔は消えて、意地悪そうなニタニタ笑顔に変わっていた。



『お父さんが言ったこと、聞こえたんだ…』


 あぁ。

 後で何ていわれることやら…。
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