手紙から始まった恋 <<==短編==>>

初デート

 いつもより早く起きた私は、念入りにおしゃれをして、待ち合わせの時間より30分早く行くことにした。



 駅前についたのは、9時半。



 待ち合わせまで30分あるはずなんだけど…。

 私より早くに早瀬が来ていた。



「おはよー。早くね?」

「早瀬の方が早いじゃん!」



 楽しみで楽しみで。



「行こっか」



 早瀬はそう言って手を差し出した。


「?」


 私はわけがわからずきょとんとして早瀬を見上げていた。



 すると早瀬はそんな私を見て、笑って手を握った。




「手ぇ繋ご?」



 少し恥ずかしそうに頬を赤らめて言う早瀬は、すごくかわいかった。





「うん」



 私達は互いの手をしっかりと握って、遊園地へむかった。
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