TABOO†その舌で酔わせてよ【修正版】~秘密の恋
「わけがわかんなくなったか?」
「…なった」
私はぐったり蓮の肩に頭を預けた。
蓮の手が、私の背中をそっと撫でる。
その心地よさに目を閉じた。
本当にこの男は…――
優しいのか、いじわるなのか。
「じゃあ――
俺とつきあえよ」
「え?」
「素面のお前にこんなこと言えるかよ」
そう言い捨てて顔を背けた蓮の、耳が赤い。
悪魔は意外と純情らしい。
私は、蓮の頬に手を添えた。
「これからも、
美味しいお酒で酔わせてくれる?」