SEXしましょ
SEXしましょ
山下紗季(やました さき)。二十一歳の大学生。
彼氏も同じ大学に通う学生だ。私達はごく普通のカップル。付き合いも長く、少し倦怠感もある。
私は、今の彼に不満があるわけじゃない。でも……。
「身体の相性って大事だよな」
たまに脈絡なく、彼が言う。ベッドの中で。
「そう?私とはどう思ってるの?」
「抱き心地があっていいよ」
「ふぅん」
少しの幸福感を味わって、私は逞しい彼の腕から抜け出した。
「紗季?」
名を呼び、手が伸びてくる。
私は手早く下着を身につけて、帰り支度をした。
ここは彼の住むマンションの一室。
「これから出掛けなきゃいけないの」
「こんな時間に?」
カーテンの奥に隠れた空は暗く、陽が沈んだばかり。
不審に思われても仕方ない。
だから嘘をついた。
彼氏も同じ大学に通う学生だ。私達はごく普通のカップル。付き合いも長く、少し倦怠感もある。
私は、今の彼に不満があるわけじゃない。でも……。
「身体の相性って大事だよな」
たまに脈絡なく、彼が言う。ベッドの中で。
「そう?私とはどう思ってるの?」
「抱き心地があっていいよ」
「ふぅん」
少しの幸福感を味わって、私は逞しい彼の腕から抜け出した。
「紗季?」
名を呼び、手が伸びてくる。
私は手早く下着を身につけて、帰り支度をした。
ここは彼の住むマンションの一室。
「これから出掛けなきゃいけないの」
「こんな時間に?」
カーテンの奥に隠れた空は暗く、陽が沈んだばかり。
不審に思われても仕方ない。
だから嘘をついた。
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