SEXしましょ
私は、急かすように彼のシャツのボタンを外しにかかる。
首筋に口づけを落とした。
彼はされるがままに、可愛らしく微笑んで私の腰を引き寄せる。

「それで、答えは出たの?」

「まだよ。これから確かめるんじゃない」

「そっか」

彼はふわりと笑って、私を抱きしめたまま、シャツの中に手を滑らせた。
少し冷たい指先が、私の身体を蹂躙していく。

「彼が悪いのよ。相性が大事、なんて言うから」

「でも、どうするの。僕の方が相性よかったら?」

「どうしよう?」

挑発するように言って、互いを貪る。

相性よかったら?
そのときは、もう彼氏の部屋には戻らない。

優しくくすぐったい彼の指を愛しく感じながら、私はそう思った。

―おわり―
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