「priceless」。
私達の出逢い。
ねえ、はる?覚えてる?わたしたちの出逢い。。
わたしはね、覚えてるよ。今でも昨日のことのように覚えてるんだ。あの日のこと。そしてホントはもっと以前にはるとわたしはすれ違っていたこと、出逢っていたことを。
2008年10月4日。
初回でわたしははるのいるお店に行った。何人かのホスト達が座って話をしてどんどん時間が過ぎてった頃だった、はる?あなたがわたしの隣に座ったのは。
「片瀬ハルです。」
そう言ってわたしてきた名刺は写真名刺だった。今となっては当たり前になってる写真名刺でも当時には珍しいものだっただけにわたしがはるに抱いた第一印象は最悪なものだったよ。
(なにこいつ!どんだけナルなの?対してかっこいくもない!)
最悪。わたしの心の中の心境。。。
「何型ですか?」
とりあえずの質問。
「B型だよ。」
最悪。またもやわたしの心の中の心境。。。
思わずわたし口にしてしまったっけ?
「マジだ?わたしB型マジ苦手なんだよね?って言うか嫌いなんだよね?」
・・・・・・・
隣に座るはるとの間にわたしはクッションを置き前に座るホストとひたすらしゃべり続けてた。そのホストは当時私の彼の友達だったから流石によく話せるとされてたはるでも話に混ざることは出来ないだろうと思った矢先だった。はるが両手を広げて一言口を開いたのは。
「おいで。」
・・・・・・・・(はあ?)
・・・・・・・・(何者?こいつ?)
わたしの心の中の心境。。。
意味のわからない波にのまれた瞬間だった。思わず連絡先を交換してしまったわたし。そしてこのとき気づかなかっただけで、わたしが恋に落ちた瞬間でもあったんだろうな。もちろんまだ想像さえも出来ていなかったよ。この後はるの波にどんどんのまれていくことになることなんて。。。
ねえ、はる?あなたは知ってた?ホントはわたし、はるの働いてるお店に行ったのその日が初めてではなかったんだよ?わたしはもっと前からはるのいるお店に通ってた。
わたしたちには言葉を交わさなかっただけの3年という月日がこの日の前にあったってこと。お互いがお互いを見つけられなかっただけで。
そう...
わたしたちの出逢いは2005年の春だったんだよ。
ねえ、はる?ありがとう。
あの日わたしを見つけてくれて。