「priceless」。
勝負。
2009年11月。

過去最高がまかれた。
Birthdayでもなかった、なんもない月に抜かされた。
はるからの営業中に突然の電話。


「過去最高まかれた」


・・・・・・


言葉を失った。
はるの言葉が遠のいた。

え?聞こえない。。


「嘘でしょ?」


やっとでた言葉だった。
頭の中は真っ白。
電話を切った直後号泣。
ただ涙がとまらなかったんだ。。

何日かして冷静になって考えられるようになった時、

はるは平気だったんだろうか?

その場にいた、抜かされた瞬間を一人だったはるは平気だったんだろうか?。。

そんなの平気だったはずがない。そう理解するのに時間はかからなかった。

悔しかったに決まってる。

泣きたかったに決まってる。

ね、はる?そうだよね?


はるの

「頑張ってくれたのに...ごめん」

はるはどんな気持ちで出した言葉だったんだろう。
やりばのない想いを仕事にぶつけた。
年明け、



2010年、1月〆日。

Aは余裕な顔で閉店間際に出勤してき

「はるさん、勝負しましょうよ!(笑)」

と一言告げると席に座りラストオーダー。

戦い。

勝負。

わたしのギリギリの金額 。203万。


勝ったよ。金差だった。ホントに数万の差。でも

勝った。

過去最高もとり返した。


おめでとう。


帰り従業員のみんなが待っててくれてた。
エレベーターまで並んでた列。エレベーターの下までにも従業員がいてくれた。従業員たちの拍手での見送り忘れないでいようなって、


はる。二人で泣いたね。二人で話したね。

「この日を忘れないでいよう。」
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