ハジメテのヒト
「どうした?」
「…えっ?」
「実習初日で、もうバテた?」
「あぁ、うん。…ちょっと?」


初日の実習を終えて、彼氏の部屋。
つい、ボーッとしてしまったらしい。


「なんか、顔色も良くないな。今日はもう、帰って休んだ方がいいな。送る」


疲れた…というより。
ほんとの原因は、別にあって。


「…ごめんね。ありがと…」
「ゆっくり休んで。明日からも頑張れよ」
「…ん」


私は、優しい彼に少し胸が痛みながら。
家に帰った。

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