あなたがいたから
家に着いた未来は自分の部屋でぐったりとしていた。


未来は今日あった出来事でドッと疲れていた。


寝ようと思い、ウトウトしていると、


「未来、入るぞ。」


希望(ノゾム)はそう言うと、未来の部屋に入ってきた。


未来は面倒臭そうに、


「ノゾムニィ。あたしに何かよう?」


「ようも何も、お袋が未来の様子がおかしいって言ってたから来ただけ。
で、今日の入学式はどうだったんだ?」



「どうも何も、普通だったけど。」


「普通ね…。だったら、なんでそんなに疲れた顔してんだ?」


「それは…」


「『それは…』って、もしかして、もういじめにあってんのか?」


未来の事情を知っている希望は真剣な顔で聞いた。


「違う。そうじゃない。」


希望の真剣な目に未来は物凄い勢いで否定する。


未来の否定の言葉を聞いて、希望は一瞬驚いた顔をしたが、優しい顔で未来に聞く。


「なら、なんでた?話してもらわないとわからないだろう?」



希望の説得にやっと言う気になって未来は今日あった出来事を話し出した。



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