あなたがいたから
「その智佳って子、相当未来のことを気に入ったんだな。」


未来の話を静かに聞いていた希望の第一声だった。


希望の意見を聞いて未来は、


「そんなのは今だけだ。」


希望に怒声をぶつけた。


そして、


「ノゾムニィはもう出てってよ。」


未来の言葉を聞いて希望はやれやれという顔をしながら、未来の部屋から出ていった。



未来は希望が出ていったドアを見ながら、
あたしのことを気に入った?そんなわけないじゃない。
人なんて信じたってすぐに裏切るだけ。
あたしは絶対にあの子のことも信じない。


っと、考えていた。



そう考えた後、ベッドに寝転んだ未来は、いつの間にか深い眠りについていた。



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