あなたがいたから


次の日。


未来は学校に来ていた。


未来は学校に着くと、直ぐさま下駄箱へと向かった。



自分の上履きが入っている所までいって、ドアを開けると……



自分の上履きがなかった。



その代わりに『死ね』や『ウザイ』、『キモい』など未来に対する悪口が書かれた紙が入っていた。


未来は泣きそうな顔で、



「昨日の…あれは、本当、だったんだ。」



昨日蹴られたお腹を押さえながら、ポツリと絞り出すような声で呟いていた。



そして、未来は学校のスリッパを借りるために職員室へと向かった。



しかし、未来はこの時は知らなかった。



こんなのはただのお遊び程度だと…。



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