あなたがいたから

最後の一言が聞こえたのか智佳は反論する。


「そんなことない。あたしは未来ちゃんに会ったから今のあたしがいるんだよ。」



智佳が話終わると、


ﾄﾞｶｯ


智佳がもたれ掛かっていた壁から大きな音がした。



智佳はびっくりして横を見ると未来が思いっきり壁を殴り付けていた。



「さっきから聞いてれば、昔の未来ちゃん。昔の未来ちゃんうるさいんだよ。
昔は昔。今は今だ。」



未来は怒鳴っていた。

未来の態度に驚いていた智佳は少し考えて、



「未来ちゃんに何かあったかはしらないよ。
だって、あたしには未来ちゃんのこと何も知らないんだもん。」



智佳の無意識な言葉に未来はさらに怒鳴っていた。