あなたがいたから
次の日も、その次の日も未来は智佳に対して…クラスメートに対して素っ気ない態度を取っていた。



素っ気ないと言うよりも無視していると言った方が近かった。



「最近の未来ちゃん。なんだか変だよね。」


未来の態度を思い出しながら智佳は呟いていた。



智佳の愚痴を聞いた友人は唇に指を当てながら答える。



「う〜ん確かに変かもね。志水さん。
私とかに素っ気ないのはいつものことだけど智佳に対して素っ気ないって少し変だよね。」



智佳はその意見を聞いて、ぱぁぁぁと明るい顔になった。



そして、


「理絵もそう思う?…よし!今から未来ちゃんの所に行って聞いてくる。」


智佳はそう言うと教室から出ていこうとしていた。


智佳の行動に理絵は、



「ちょっ!智佳?あんたも無視されてるの忘れたの?」


理絵の声はむなしく消え、智佳の姿はそこにはなかった。



教室から智佳がいなくなったことを確認すると、理絵は溜め息をつきながら、



「まぁ、このことは智佳に頼むしかないよね?」



そう呟いていた。



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