ひな*恋
「またあのお客さんね。
早く結婚して嫁さんもらえばいいのに」
今のお客さんが帰った後、早速そんな事を言っては私の所に来たのは小山さんだ。
おばちゃんってのは本当に他人の事に首を突っ込むのが好きな種族で、特にこの小山さんを筆頭にみんなそういう話で盛り上がっているのが常。
「でも、いつもたくさん買って行ってくれるんですよね。
誰か一緒に食べる人とかいるんじゃないでしょうか」
だけどそんな私も、その話には乗って一緒に話してしまう。
いくら見た目が未成年でも、やっぱり年は確実に取ってるなぁと自覚する。
「だとしたら、あの年なんだからきっと、台所に立てないような年の親と同居してるんでしょ」
「あぁ、なるほどー」
と、つい相づちを打ってしまう私。
当のお客さんからすれば、全く余計なお世話なんだけどね。
だけどこれが、案外楽しかったりもするものなのだ。
「こら!小山にヒナ坊!
いつまでちゃべくっとるんか!客引いたら中に入れ!!」
「ひゃあっ」
いつまでも話し込んでいる私たちに痺れを切らしたらしく、久保店長の怒鳴り声に私と小山さんは慌てて厨房の方にと戻った。
だって女は、おしゃべりが好きなんだもんね!
だけどさっきのお客さん。
人も良さそうだし、ホントに早く奥さん出来たらいいのにね。
…って!
また余計なお世話か。
早く結婚して嫁さんもらえばいいのに」
今のお客さんが帰った後、早速そんな事を言っては私の所に来たのは小山さんだ。
おばちゃんってのは本当に他人の事に首を突っ込むのが好きな種族で、特にこの小山さんを筆頭にみんなそういう話で盛り上がっているのが常。
「でも、いつもたくさん買って行ってくれるんですよね。
誰か一緒に食べる人とかいるんじゃないでしょうか」
だけどそんな私も、その話には乗って一緒に話してしまう。
いくら見た目が未成年でも、やっぱり年は確実に取ってるなぁと自覚する。
「だとしたら、あの年なんだからきっと、台所に立てないような年の親と同居してるんでしょ」
「あぁ、なるほどー」
と、つい相づちを打ってしまう私。
当のお客さんからすれば、全く余計なお世話なんだけどね。
だけどこれが、案外楽しかったりもするものなのだ。
「こら!小山にヒナ坊!
いつまでちゃべくっとるんか!客引いたら中に入れ!!」
「ひゃあっ」
いつまでも話し込んでいる私たちに痺れを切らしたらしく、久保店長の怒鳴り声に私と小山さんは慌てて厨房の方にと戻った。
だって女は、おしゃべりが好きなんだもんね!
だけどさっきのお客さん。
人も良さそうだし、ホントに早く奥さん出来たらいいのにね。
…って!
また余計なお世話か。