ひな*恋
この慎吾くんから来たメールにも書いてある
“明日もシクヨロ”
の文字。
そう、私の仕事が午後過ぎた時間からってのと、慎吾くんは夏休みに入ってるってので、また午前中からご飯を作りに行く約束をしたのだ。
…と言うか、今日はお買い物の際に必要以上の食材を買わせてしまったのだ。
しかも毎日自炊もしない家なのに、調味料まで用意しちゃった。
だもんで、せめて使い切れるぐらいは責任持ってご飯を作ってあげようって思ったの。
…なんて。
とか言って、本当は慎吾くんに会う口実にしたかっただけ。
もちろん、惣菜ばっかじゃなく家庭的なご飯を食べてもらいたいってのもあるんだけど…
やっぱり、私の作ったご飯を美味しく食べてくれるのが嬉しいっていうのが本音かな。
だからそれからもしばらくの間。
私は仕事前に慎吾くんの家に行っては、ご飯を作ってあげるようになったの。
「いらっしゃい、ひな。
暑かったね。部屋冷やして待ってたよ~」
「お おじゃましま……ひゃあっ」
玄関のドアを閉めた途端に、私の胸に顔を埋めるようにして抱きついてきた慎吾くんに思わずビックリして声をあげた。
「ひなはホント、ちっちゃくって柔らかくっていい匂いで、かわいいなぁ」
「~~~~~っ」
昔は背が低い事はコンプレックスでもあったんだけど、実際悩むほどの事じゃなかったんだ。
だって、今ギュッと抱きしめられるその感覚に、私はスゴく幸せを感じていたのだから。
“明日もシクヨロ”
の文字。
そう、私の仕事が午後過ぎた時間からってのと、慎吾くんは夏休みに入ってるってので、また午前中からご飯を作りに行く約束をしたのだ。
…と言うか、今日はお買い物の際に必要以上の食材を買わせてしまったのだ。
しかも毎日自炊もしない家なのに、調味料まで用意しちゃった。
だもんで、せめて使い切れるぐらいは責任持ってご飯を作ってあげようって思ったの。
…なんて。
とか言って、本当は慎吾くんに会う口実にしたかっただけ。
もちろん、惣菜ばっかじゃなく家庭的なご飯を食べてもらいたいってのもあるんだけど…
やっぱり、私の作ったご飯を美味しく食べてくれるのが嬉しいっていうのが本音かな。
だからそれからもしばらくの間。
私は仕事前に慎吾くんの家に行っては、ご飯を作ってあげるようになったの。
「いらっしゃい、ひな。
暑かったね。部屋冷やして待ってたよ~」
「お おじゃましま……ひゃあっ」
玄関のドアを閉めた途端に、私の胸に顔を埋めるようにして抱きついてきた慎吾くんに思わずビックリして声をあげた。
「ひなはホント、ちっちゃくって柔らかくっていい匂いで、かわいいなぁ」
「~~~~~っ」
昔は背が低い事はコンプレックスでもあったんだけど、実際悩むほどの事じゃなかったんだ。
だって、今ギュッと抱きしめられるその感覚に、私はスゴく幸せを感じていたのだから。