ひな*恋
閉店して既に15分が経過した。
「お疲れさまでした!
お先失礼しまーすっ」
ドキドキ緊張しながら、でもそれが嫌なドキドキじゃないと意識しつつ急いでデパート裏口へと走った。
中のドアを押して開け、地下から直接外に出られる階段を上がって地上に着く。
「えっと…っ」
外はもう真っ暗で、近くの外灯も小さいものが点々とあるだけなので遠くまでは見渡せない。
と言っても、向こうの駐車場エリアはもう出口が施錠されている時間だからいないだろうし。
裏口で待っててもらうよう言ったわけなんだから、多分この辺りにいるハズなんだけどな…。
私はキョロキョロと辺りを見渡し、私が出て来るのを待っててくれているハズのイチゴバラさんを探した。
すると、
「妹尾さん」
何故かイチゴバラさんは、駐車場エリアの方から私に向かって駆けてきた。
イチゴバラさん、車で来たのかなぁ。
でも前は歩きだったし、もう施錠されているから出れないよぉ。
「お疲れ様です、妹尾さん。
これ良かったら、差し出がましいかもしれませんが…」
「わっ
ありがとうございますっ」
そう言って手に持っていた缶コーヒーを、イチゴバラさんは私にくれた。
…そっか。
向こうの駐車場エリアには、自販機があったな。
それで向こうから来たんだね。
「お疲れさまでした!
お先失礼しまーすっ」
ドキドキ緊張しながら、でもそれが嫌なドキドキじゃないと意識しつつ急いでデパート裏口へと走った。
中のドアを押して開け、地下から直接外に出られる階段を上がって地上に着く。
「えっと…っ」
外はもう真っ暗で、近くの外灯も小さいものが点々とあるだけなので遠くまでは見渡せない。
と言っても、向こうの駐車場エリアはもう出口が施錠されている時間だからいないだろうし。
裏口で待っててもらうよう言ったわけなんだから、多分この辺りにいるハズなんだけどな…。
私はキョロキョロと辺りを見渡し、私が出て来るのを待っててくれているハズのイチゴバラさんを探した。
すると、
「妹尾さん」
何故かイチゴバラさんは、駐車場エリアの方から私に向かって駆けてきた。
イチゴバラさん、車で来たのかなぁ。
でも前は歩きだったし、もう施錠されているから出れないよぉ。
「お疲れ様です、妹尾さん。
これ良かったら、差し出がましいかもしれませんが…」
「わっ
ありがとうございますっ」
そう言って手に持っていた缶コーヒーを、イチゴバラさんは私にくれた。
…そっか。
向こうの駐車場エリアには、自販機があったな。
それで向こうから来たんだね。