ひな*恋
たくさんの食材を買い2つのレジ袋に詰めると、イチゴバラさんはそれらをヒョイと両手で抱えた。
「あのっ、私1つ持ちます!
貸して下さい」
すっかりあの時の慎吾くんとの買い出しと同じパターンになっちゃってるなと、心の中で笑ってしまう。
選んであげたのは私だから、これはもしや私ってば買い物下手なのかなぁ。
「いえいえ、これくらい僕1人で十分持てますよ」
「でも、私のせいでこんなになっちゃって…」
「――と言うか、女性に重いものなんて持たせませんから」
「…ぁ………っ」
慎吾くんの時も、「これでも男なんだから」って自分で持とうとしてくれたけど。
『女性に重いものなんて持たせませんから』
…なんて、私を“女性”扱いしてくれたその言葉に、キュンとしてしまった。
「…ありがとうございます…」
「え?
そんなお礼を言われる程の事じゃあ…」
「…いえ、本当に」
嬉しい気持ちに、胸が熱くドキドキしちゃう…。
そんな気持ちを顔に出さないように気を付けながら、私はお言葉に甘え両手にレジ袋を抱えたイチゴバラさんの側に立ち、一緒にスーパーの出口へと歩いた。
「あのっ、私1つ持ちます!
貸して下さい」
すっかりあの時の慎吾くんとの買い出しと同じパターンになっちゃってるなと、心の中で笑ってしまう。
選んであげたのは私だから、これはもしや私ってば買い物下手なのかなぁ。
「いえいえ、これくらい僕1人で十分持てますよ」
「でも、私のせいでこんなになっちゃって…」
「――と言うか、女性に重いものなんて持たせませんから」
「…ぁ………っ」
慎吾くんの時も、「これでも男なんだから」って自分で持とうとしてくれたけど。
『女性に重いものなんて持たせませんから』
…なんて、私を“女性”扱いしてくれたその言葉に、キュンとしてしまった。
「…ありがとうございます…」
「え?
そんなお礼を言われる程の事じゃあ…」
「…いえ、本当に」
嬉しい気持ちに、胸が熱くドキドキしちゃう…。
そんな気持ちを顔に出さないように気を付けながら、私はお言葉に甘え両手にレジ袋を抱えたイチゴバラさんの側に立ち、一緒にスーパーの出口へと歩いた。