ひな*恋
「あれぇ、また妹尾さんじゃん!」
「…え?」
スーパーの出口付近にさし掛かった所だった。
イチゴバラさんと一緒に家に行ってお手伝いしましょうかと言いかけた時、後ろから名前を呼ばれたので振り返って見た。
「…あぁ!」
「またここで買い物?
よく会うねー」
そう言って私たちの前にまで駆け寄ってきたのは、昨日もここのスーパーでバッタリ出会った元クラスメイトの同級生だ。
押してるベビーカーのサイドには、スーパーで買い物した後を物語るエコバッグがぶら下がっている。
昨日はもう1人いたのに、今日は1人みたいだ。
「てゆーか、昨夜はめっちゃ盛り上がったよ?
妹尾さんも来れば良かったのにぃ」
「えっ…あぁ、同窓会の話だね。
うん、でも昨日は仕事だったから…」
盛り上がった、かぁ。
それはさぞきっと、子どもの事やら旦那さんの事やらを、お酒を交えながら愚痴のように話したりしたんだろうなぁ。
なのに実際に見ていなくても、こうやって頭の中で鮮明にイメージできちゃうのが虚しいって言うか。
「楽しかったみたいで、よかったね」
仕方ないからとりあえずそう返してみたけど、本当、行かなくてよかったよぉ…。
「…え?」
スーパーの出口付近にさし掛かった所だった。
イチゴバラさんと一緒に家に行ってお手伝いしましょうかと言いかけた時、後ろから名前を呼ばれたので振り返って見た。
「…あぁ!」
「またここで買い物?
よく会うねー」
そう言って私たちの前にまで駆け寄ってきたのは、昨日もここのスーパーでバッタリ出会った元クラスメイトの同級生だ。
押してるベビーカーのサイドには、スーパーで買い物した後を物語るエコバッグがぶら下がっている。
昨日はもう1人いたのに、今日は1人みたいだ。
「てゆーか、昨夜はめっちゃ盛り上がったよ?
妹尾さんも来れば良かったのにぃ」
「えっ…あぁ、同窓会の話だね。
うん、でも昨日は仕事だったから…」
盛り上がった、かぁ。
それはさぞきっと、子どもの事やら旦那さんの事やらを、お酒を交えながら愚痴のように話したりしたんだろうなぁ。
なのに実際に見ていなくても、こうやって頭の中で鮮明にイメージできちゃうのが虚しいって言うか。
「楽しかったみたいで、よかったね」
仕方ないからとりあえずそう返してみたけど、本当、行かなくてよかったよぉ…。