ひな*恋
久し振りに、恋をした。
私のした事にスゴく喜んでくれるのが嬉しくて、だからもっと尽くしてあげたいって思っちゃったの。
側にいて私を見てくれるだけでドキドキした。
その手で、その唇で触れられる度に熱くなった。
そんな関係が、ずっと続けばいいって思ってたの。
でもそれは、私がやり損ねた青春の恋愛。
もう私はそんな年じゃないし、今更青春してる場合じゃないのよ。
そろそろ本気で結婚を考えて、そして普通に同級生の彼女たちみたいに赤ちゃん生んで育てなきゃ。
でもそれに気付かせてくれたのも、結局は慎吾くんのおかげだったね。
一応、感謝はしてるよ。
「だから慎吾くん、もう私は……」
「わかった!
じゃあコレ、ひなに預けとく」
「…え?」
バン!とカウンターを叩くように手を置かれたので怒ったのかと思ってビクッとしたのだけど。
そこには、分厚く黒いお財布が1つ乗せられていたのだ。
「あの、これは…」
「それないと、俺もう何も買えなくなるから」
「いや、それはそうだろうけど…」
「明日は、それ返しにうちに来てくれるよね」
「――――!?」
私のした事にスゴく喜んでくれるのが嬉しくて、だからもっと尽くしてあげたいって思っちゃったの。
側にいて私を見てくれるだけでドキドキした。
その手で、その唇で触れられる度に熱くなった。
そんな関係が、ずっと続けばいいって思ってたの。
でもそれは、私がやり損ねた青春の恋愛。
もう私はそんな年じゃないし、今更青春してる場合じゃないのよ。
そろそろ本気で結婚を考えて、そして普通に同級生の彼女たちみたいに赤ちゃん生んで育てなきゃ。
でもそれに気付かせてくれたのも、結局は慎吾くんのおかげだったね。
一応、感謝はしてるよ。
「だから慎吾くん、もう私は……」
「わかった!
じゃあコレ、ひなに預けとく」
「…え?」
バン!とカウンターを叩くように手を置かれたので怒ったのかと思ってビクッとしたのだけど。
そこには、分厚く黒いお財布が1つ乗せられていたのだ。
「あの、これは…」
「それないと、俺もう何も買えなくなるから」
「いや、それはそうだろうけど…」
「明日は、それ返しにうちに来てくれるよね」
「――――!?」