ひな*恋
「…あのねっ、メールでも言ったけど。
そんなにここに来てご飯作ってほしいんなら、慎吾くんの彼女さんにお願いしたらいいでしょ?
今まで出しゃばったりしちゃったのは、もちろん悪かったって思ってるけど…」


「え?俺カノジョとかいないよ?
それに、俺はひなの作るもんがいい」



「…………」



またしても若干嬉しい言葉に、ついそのまま首を縦に振ってしまいそうになる。


ダメダメ。
そうやって、甘えてるだけなんだからっ



「ウソついたってダメだよ。私見たんだからね。
この前の登校日、お昼に彼女さんとランチしたでしょ。
仲良さそうだったじゃない?」



まわりに人がたくさんいる公共の面前だってのに、身体を寄せて仲良く注文だなんて。

あれが彼女じゃなかったら、何だって言うのよ。


…て言うか、彼女なんていないって事は、私の事も彼女だと思ってないってわけでしょ…?




「え?あの日、ひなも食べに来てたの?
だったら声かけてくれたら良かったのに」



「か かけるわけないじゃないっ!」



仲良くしてるところを邪魔するなんて、ドンダケ私は嫌な奴なのよぉ!




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