ひな*恋
相変わらずエアコンのよく効いた、慎吾くんの家のリビング。
来た瞬間にスゥッと汗が引いたぐらい涼しいのに、抱き寄せられて触れ合う身体がやたら熱くてドクドク脈打ってるみたいに私にうるさく鳴り響くの。
早く離れなきゃ。
今の私には、もう恋人と呼べる人がいるの。
「ダメ…っ
離して、慎吾くん!」
私の身体を包み込むように回された慎吾くんの腕から離れようと必死になってもがくんだけど、ギュッと強く力を入れられて動けないの。
「ヤだよ。
ひな、俺お腹すいた」
「え?
だって、今トースト食べたじゃないっ」
「違うよ。
次は、ひなを食べたい」
「――――――っ」
私の首筋に顔を埋めた慎吾くんの茶髪が、頬をくすぐってドキンとする。
「ひな、いいニオイ。
早く食べさせて」
「ゎ…っ」
密着したまま身体を押され、私の背中がソファに沈んだ。
そしてそのすぐ目の前には、天井を背にした慎吾くんが私をまっすぐに見下ろしているの。
来た瞬間にスゥッと汗が引いたぐらい涼しいのに、抱き寄せられて触れ合う身体がやたら熱くてドクドク脈打ってるみたいに私にうるさく鳴り響くの。
早く離れなきゃ。
今の私には、もう恋人と呼べる人がいるの。
「ダメ…っ
離して、慎吾くん!」
私の身体を包み込むように回された慎吾くんの腕から離れようと必死になってもがくんだけど、ギュッと強く力を入れられて動けないの。
「ヤだよ。
ひな、俺お腹すいた」
「え?
だって、今トースト食べたじゃないっ」
「違うよ。
次は、ひなを食べたい」
「――――――っ」
私の首筋に顔を埋めた慎吾くんの茶髪が、頬をくすぐってドキンとする。
「ひな、いいニオイ。
早く食べさせて」
「ゎ…っ」
密着したまま身体を押され、私の背中がソファに沈んだ。
そしてそのすぐ目の前には、天井を背にした慎吾くんが私をまっすぐに見下ろしているの。