ひな*恋
「…………………っ」
サラダ2つ以外にも、いくつか惣菜を買ってくれたイチゴバラさん。
以前、仕事の関係で息子さんにお使いを頼んでいたって言ってたイチゴバラさん。
それから私が慎吾くんの家でご飯を作ってあげてるしばらくの間は、イチゴバラさんは息子さんがご飯の用意をしているから、惣菜は私に会う口実の為にって、1つしか買わなかったんだ。
そして…
――『えぇ。うちの子も気まぐれみたいでして、昨日は帰ってみたら何も用意してなくて困ったものでしたよ』
私が慎吾くんの家に行かなくてご飯を作ってあげなかった時の事も、それで一致する。
という事は………
「…イチゴバラ…くん?」
「ええっ!?
ひな、何で俺の苗字知ってんの!?」
あぁ…やっぱり。
イチゴバラなんて、珍しい名前だもの。
同姓なんて滅多にないと思う。
だからこれは、間違いない。
慎吾くんとイチゴバラさんは、親子関係だったんだ。
なのに、私ったらそんな事も知らないで………っ
サラダ2つ以外にも、いくつか惣菜を買ってくれたイチゴバラさん。
以前、仕事の関係で息子さんにお使いを頼んでいたって言ってたイチゴバラさん。
それから私が慎吾くんの家でご飯を作ってあげてるしばらくの間は、イチゴバラさんは息子さんがご飯の用意をしているから、惣菜は私に会う口実の為にって、1つしか買わなかったんだ。
そして…
――『えぇ。うちの子も気まぐれみたいでして、昨日は帰ってみたら何も用意してなくて困ったものでしたよ』
私が慎吾くんの家に行かなくてご飯を作ってあげなかった時の事も、それで一致する。
という事は………
「…イチゴバラ…くん?」
「ええっ!?
ひな、何で俺の苗字知ってんの!?」
あぁ…やっぱり。
イチゴバラなんて、珍しい名前だもの。
同姓なんて滅多にないと思う。
だからこれは、間違いない。
慎吾くんとイチゴバラさんは、親子関係だったんだ。
なのに、私ったらそんな事も知らないで………っ