ひな*恋
だけどさ、やっぱり慎吾くんは男の子だもん。

男の子なら、そういうのって好きだよね。


たまたま私も、人よりちょっと大きいわけだし…



それにしても。

ギュッと押し付けるように抱きしめてくるのはいいんだけど、でもそれだけで何もしてこない。



あれ?
続きはしないのかなぁ。



「あのー…慎吾くん?
いつまで…」


「はぁー…俺これ、めっちゃ落ち着くんだよね。
なんかもう、このまま寝れる自信あるかも」



「へ?」



寝れるって!

そんな人の胸を抱き枕にしたまま寝ちゃうつもり?


まぁお腹も程よく満たされたわけだし、時間も時間だからお昼寝したくなっちゃうかもしれないけど、でもぉ…!




「…………………
………………」




…ん?

何だか寝息が聞こえてきた?


うそぉ、本当に寝ちゃったの!?


私を下に敷いたままだよ!!





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