ひな*恋
主婦たちがごった返す夕方のピークが過ぎた。
あっという間に時間は経っていき、つい暇になってくると何となくチラリ チラリと時計を見てしまう。
…そろそろかなぁ…
「あの、いくら?」
「えっ、あぁっ
えっと…890円です!」
ぼんやりしていてお客さんにダメ出しされてしまったりとか、イケナイ イケナイ。
戴いたお代をレジで打ってお釣りを返すと、買われた惣菜をレジ袋に入れて手渡した。
「しっかりしてよ」
「はい、すみませーんっ
ありがとうございますーっ」
あーあ、お客さんに怒られちゃった。
特に後腐れなく帰って行ったけれど、レジに立つ以上はお客さんの前で上の空なんてとんでもないよねっ
ホント、しっかりしなきゃ…!
「しっかりしてますかー?」
「はっ!
す すみま…えぇっ!?」
帰って行ったハズのお客さんがまた戻って来たのかと思って、私はドキッとして振り向いた。
だけどそこに立っていたのはさっきのお客さんではなく、そんな私を見てニマニマ変な笑みを浮かべていた例のアイツ、傘を貸してくれていたあの高校生の男の子だったのだ。
あっという間に時間は経っていき、つい暇になってくると何となくチラリ チラリと時計を見てしまう。
…そろそろかなぁ…
「あの、いくら?」
「えっ、あぁっ
えっと…890円です!」
ぼんやりしていてお客さんにダメ出しされてしまったりとか、イケナイ イケナイ。
戴いたお代をレジで打ってお釣りを返すと、買われた惣菜をレジ袋に入れて手渡した。
「しっかりしてよ」
「はい、すみませーんっ
ありがとうございますーっ」
あーあ、お客さんに怒られちゃった。
特に後腐れなく帰って行ったけれど、レジに立つ以上はお客さんの前で上の空なんてとんでもないよねっ
ホント、しっかりしなきゃ…!
「しっかりしてますかー?」
「はっ!
す すみま…えぇっ!?」
帰って行ったハズのお客さんがまた戻って来たのかと思って、私はドキッとして振り向いた。
だけどそこに立っていたのはさっきのお客さんではなく、そんな私を見てニマニマ変な笑みを浮かべていた例のアイツ、傘を貸してくれていたあの高校生の男の子だったのだ。