ひな*恋
「ひな、何にするの?」



「えっと…えっと…」



高校当時は、照り焼き味のバーガーが好きでよく食べていた。


だけどあれは、カロリーが高いから肥っちゃうもんね。

お値段だって高いから、ここは一番安いプレーンのハンバーガーでも…



「じゃ、ひなはこの絶品なチーズバーガーのセットな」



「えっ」



「ひな、チーズ嫌い?」



「いえ…」



「んじゃ、これで会計ね」



優柔不断なのは認めるし、悩むのに時間かけ過ぎて待たせたかなぁとも思ったけど。

なんか、勝手に決められちゃった。



「ここのチーズバーガー、マジ絶品だから。
絶対美味いって」



「へぇ…」



やけに推してくるわけだから、さぞ美味しいんだろうな。

奢ってもらったわけだから、別に文句はないけどね。




お会計を済ませた彼はトレイに乗せられた注文したセットを抱え、テーブルへと運んだ。





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