ひな*恋
「そういえば…」
ふと、思い出したように田原さんが言ってきた。
「最近来なくなったと思わない?
毎日1人で5つくらい買って行く、サラリーマン風の男の人」
「あぁ…!」
晩ご飯のピークも過ぎて仕事帰りの会社員がやって来るこの時間帯に、毎日来ていたスーツ姿の男性がいた。
人も良さそうなので、つい一言「お疲れ様です」って話しかけてから、以来少し話をするようになったお客さんだ。
毎日残業あがりで、うちで晩ご飯のおかずを選んでる時が一番ホッとするって言ってくれて、ちょっぴり嬉しかったなぁ。
「あれだけ毎日たくさん買いに来てたのに来なくなったって事は、あの人もとうとうお嫁さんもらったのかしらね」
「まぁ、そりゃ良かった事!
奥さんの手作り料理にゃ、うちらは勝てないものねぇ」
次にそんな話に乗ってきたのは、副店長の小山さん。
さぁ出たぞ、お客さんの詮索や噂話が大好きなおばちゃんが!
ふと、思い出したように田原さんが言ってきた。
「最近来なくなったと思わない?
毎日1人で5つくらい買って行く、サラリーマン風の男の人」
「あぁ…!」
晩ご飯のピークも過ぎて仕事帰りの会社員がやって来るこの時間帯に、毎日来ていたスーツ姿の男性がいた。
人も良さそうなので、つい一言「お疲れ様です」って話しかけてから、以来少し話をするようになったお客さんだ。
毎日残業あがりで、うちで晩ご飯のおかずを選んでる時が一番ホッとするって言ってくれて、ちょっぴり嬉しかったなぁ。
「あれだけ毎日たくさん買いに来てたのに来なくなったって事は、あの人もとうとうお嫁さんもらったのかしらね」
「まぁ、そりゃ良かった事!
奥さんの手作り料理にゃ、うちらは勝てないものねぇ」
次にそんな話に乗ってきたのは、副店長の小山さん。
さぁ出たぞ、お客さんの詮索や噂話が大好きなおばちゃんが!