my teacher
「妃芽、そんな顔すんな。
会いたかったのは俺も同じだ。」
突然、先生の甘い言葉に私はもう一度先生を見る。
「だからこうして二人っきりになる口実も作っただろ?」
…だから私に掃除を任せたんだ。
嬉しいな…
「先生、ありがと。」
「お、サボろうとした古橋さんがやけに素直になった。」
「そ、それはごめんなさい…」
先生はフッと笑うと両腕を広げた。
「おいで、妃芽。」
私は今すぐ先生の腕に飛び込みたい衝動に駆られたが、それを抑えて言った。
「…でも…教室だし、誰か来ちゃうんじゃ…」
それにガラスのとこから中の様子見えちゃうし…
「お前は…変なとこはまじめだよな…
大丈夫、今日は本当ならこの時間は生徒は完全下校。見回りの先生ももう少ししないと来ないだろうから…安心しろ。
だから…ほら。」