曼珠沙華



白い肌の日高は
何事もなく
登校し



擦れ違う安島に
声を掛けられる



”紫乃”



顔を背ける日高
通り過ぎる安島



そして
微かに振り返る日高は
安島の背中を見つめ




見えない手を
伸ばす



伝わらない
”助けて”




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