背徳の関係
「もうすぐ出来るよー」
のんびりとした悠希の声がリビングに響き、その前にトイレ行って来る、と姿を消した瞬間、大雅の唇が私に触れる。
「明日ヒマ?」
頷いてはダメなのに……もっと欲しい。一度でいいから欲しいと訴える体が勝手に、こくりと首を縦に動かしていた。
「じゃあ続きはまた明日」
口内に残るのは荒々しい舌の感触。
悔しいけれど、その体にどうしても触れたい。
私はまだ、誰のものでも……ないよね?
【END】