紅い雪が降った夜から
しかし男は痛がるそぶりも見せず、それどころかニッコリと笑みを浮かべてさえいる。


「いきなり何をするんだい?今は何もしてないでしょう」

「"愛しの"とか止めてった言ってるでしょ。つかセクハラとかもしないで」

「えぇ、そんなことを言われても……」


男は静かにカップを置いて立ち上がり、ナタリアの頬をそっと撫でた。


「君がベットの上でかわいらしい寝息をたてているときにしっかり触って揉んだか ボグォッ…!」


そして殴られた。
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