紅い雪が降った夜から


ドアが閉まり、部屋に静かな空気が流れた。


「………リクの、ばか」


嫌がってはみたけど、本当はちょっとだけ嬉しかった。
だってずっと一緒にいてくれた。

僕なんかの傍に。


ナタリアは窓を見つめ、ため息をついた。


「紅い雪が…降るかもね」


そう呟き、ベットに潜り込んで、怠そうに歌をうたった。
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