君と歩いた道
それから何日か後

俺は姫寧の学校で

あいつ…早崎 霜を待っている

来た………

「おい………」

「なんだよ」

俺の顔を見た瞬間不機嫌になる

「お前さ…姫寧のこと好きだろ?」

「………」

「俺さ姫寧に告ったの」

「は?」

「 でも 振られたゃった…
ってか 姫寧好きなヤツいるから
そいつのこと考えて上の空だし
諦めようと思ってる

お前 ぼけっとしてっと
誰かにとられるぞ
俺かもしんねぇしな」

「…お前 いいヤツだな」

は?
そっからなぜか意気投合して
メアド交換した

たしかに霜もいいヤツに感じた

こいつならいいかもな

俺は諦めなきゃな
誰かのために諦めるのなんてはじめてだ

俺より姫寧に幸せになってほしい

霜と別れたとたんに目から流れる涙

諦めるから 今だけは…

今だけは泣かせてくれ
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